災害に遭った際、自分や家族を守るためには、防災の備えが欠かせません。
防災の備えとは、日頃から準備しておくことです。
食料や水の備蓄、非常持ち出し袋の用意、避難場所の確認、防災グッズの購入など、様々な方法があります。しかし、災害の種類や自分が住んでいる地域によって、必要な備えは異なります。
それぞれの地域の状況に応じて、適切な防災対策を行うことが大切です。
備えがあることで、災害に対して冷静に対処でき、自分や家族を守ることができます。防災の備えは、命を守るための重要な手段です。
食料や水の備蓄
災害に備えて食料や水の備蓄をすることは、命を守るために重要です。
- 食料や水の備蓄量の目安は、1人あたり7日分程度
- 水は1人1日3リットルが目安
- 食料は、ご飯(アルファ米など)、ビスケット、板チョコ、乾パンなどの非常食を用意
災害に遭ったときに、飲食できるものを家庭に用意しておくことが大切です。
水や食料の備蓄の仕方
ローリングストック法
備蓄食料や水を長期間置くと、品質が低下することがあります。そこで、水や食料を多めに買い置きして、消費した分だけ補充する方法があります。これにより、常に備蓄量を維持しつつ、鮮度を保つことができます。
この方法の大きなメリットは、長期保存している食料や水の品質が低下する心配がないことです。また、災害が起こる前に消費期限が切れてしまう心配もありません。
ローリングストック法には、以下の3つのステップがあります。
- 食べなれた食品を備蓄する
家庭で日ごろ食べなれている食品を中心に、災害時に必要とされる目安の「家族の人数×7日分」の食料品を備蓄する。 - 日常的に料理に使用する
備蓄した食品が賞味期限切れにならないように、日常的に消費し、新しいものに入れ替える。 - 消費した分を補充する
食べて消費した分は忘れずに買い足して補充し、必要量を下まわらないようにする。
おすすめの食品
おすすめの食品は、賞味期限が長く、保存が容易で、水や火を使わずに食べられるものです。例えば、以下のような食品があります。
- 飲み物(水分):ミネラルウォーター、長期保存水
- 主食(炭水化物):レトルトご飯、パスタ、アルファ化米
- 主菜(たんぱく質・脂質):レトルトカレー、缶詰(ツナ、サバ、コンビーフなど)、乾物(ふりかけ、昆布など)
- 副菜(ビタミン・ミネラル):インスタント味噌汁、野菜ジュース、フリーズドライ野菜
- おやつ(嗜好品):ビスケット、板チョコレート、乾パン
これらの食品は日常的に料理に使用したり、おやつとして食べたりすることで消費し、新しいものと入れ替えることができます。
非常持ち出し袋
非常持ち出し袋とは、災害が起こったときに家を素早く避難するために必要なものを入れたバッグです。非常持ち出し袋に入れるべきものは、次のようなものです。
- 貴重品(現金、通帳、印鑑、保険証など)
- 食料(非常食、水、栄養補給食など)
- 衛生用品(マスク、ティッシュ、タオル、歯ブラシなど)
- 防寒具(毛布、レインコート、帽子など)
- 照明器具(懐中電灯、ラジオ、予備電池など)
- 救急用品(絆創膏、包帯、消毒液など)
- その他(筆記用具、メモ帳、ホイッスルなど)
防災のための非常持ち出し袋は、災害発生時にすぐに取り出しやすい場所、例えば玄関や靴箱の近くに置いておくことが大切です。
持ち出しの際には、ポケットを1つ空けておき、貴重品を急いで入れることができるように準備しましょう。
また、非常持ち出し袋には何を入れればいいのか、事前に。持ち出しアイテムをリストアップしておくと便利です。これらの方法によって、災害に備えることができます。
非常持ち出し袋のサイズや重さ
非常持ち出し袋のサイズや重さは、持ち運びやすく、必要なものが入る程度にするといいです。一般的には、男性は15キロ以下、女性は10キロ以下が目安とされています。重いものはリュックの上の背中側に入れて、軽いものはリュックの下の外側に入れると、重さの感じ方が軽くなります。
避難場所の確認
避難場所の確認方法は、以下のようなものがあります。
- インターネットを利用する
- 位置情報を「ON」にしておくと、最寄りの避難場所や避難経路を確認できるアプリやサイトがあります。
- 国土地理院の地理院地図では、指定緊急避難場所や津波浸水想定区域などを表示できます。
- 防災マップやハザードマップを見る
- 市町村が発行している防災マップやハザードマップには、避難場所や避難経路、災害の危険度などが記載されています。
- 自宅や職場、学校などの近くにある防災マップやハザードマップを確認しておきましょう。
- 自宅が安全かどうか判断する
- 避難場所に行く前に、自宅が安全かどうか判断する必要があります。
- 自宅が安全だと判断できる条件は、以下の3つです。
– 建物が倒壊しない
– 津波や浸水などの被害に遭わない
– 火災やガス漏れなどの二次災害に巻き込まれない
避難場所の確認は、災害が起きる前にあらかじめ行っておくことが大切です。普段から周囲の環境や情報に注意しましょう。
インターネットを利用する方法でおすすめのアプリやサイト
インターネットを利用する方法でおすすめのアプリやサイトは、以下のようなものがあります。
- NHKニュース・防災アプリ
– NHKは、災害発生時には速報ニュースを提供しています。地震や津波、台風などの災害情報をすばやく通知することができます。
– アプリでは、利用者が居住地を登録することで、その地域の天気や災害情報を優先的に受け取ることができます。
– 災害時には防災に関する情報や避難所情報なども提供されます。 - 地理院地図
– 国土地理院が提供する地図サイトです。
– 指定緊急避難場所や津波浸水想定区域などを表示できます。
– 避難場所から自宅までの経路も調べることができます。 - 防災情報「全国避難所ガイド」
– 現在地周辺の避難所・避難場所を自動検索し、各種ハザードマップを表示するアプリです。
– 現在地の防災情報をプッシュ通知でお知らせします。 - ヒナンパス
– 避難所オープンデータを使った全国の避難所案内アプリです。
– 避難所の確認や災害発生時のいざというときに役立ちます。
これらのアプリやサイトは、スマートフォンで利用できます。ダウンロードや登録は無料です。
防災マップやハザードマップの入手方法
防災マップやハザードマップは、以下の方法で入手できます。
- 市町村の窓口で配布されているものをもらう
市町村が発行している防災マップやハザードマップは、主に市町村の窓口で配布されています。
自宅や職場、学校などの所在地に応じて、最寄りの市町村の窓口に問い合わせてみましょう。 - インターネットで閲覧やダウンロードする
-国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」では、全国のハザードマップを簡単に閲覧やダウンロードできます。
洪水・土砂災害・高潮・津波などのリスク情報や避難場所などを地図や写真に重ねて表示できます。
東京都防災ホームページでは、東京都内のハザードマップを確認できます。
防災マップやハザードマップは、日頃から自分の住んでいる地域の危険度や避難方法を知ることができるだけでなく、災害が起きたときに役立ちます。ぜひ入手しておきましょう。
防災グッズ
おすすめの防災グッズ
以下は、一般的におすすめされる防災グッズの例です。
- 水や食料の備蓄品
・長期保存が可能な非常用食料(乾パン、缶詰、レトルト食品など)
・飲み水の備蓄用ボトル
・ペットボトルや水筒 - 避難用品
・防寒着や雨具
・靴、手袋、マスク
・寝袋や敷布などの寝具 - ラジオや懐中電灯、電池
・電池式ラジオや懐中電灯(電池の予備も必要)
・スマートフォン用の充電器
・キャンドルやマッチ - 救急用品
・包帯、絆創膏、軟膏、消毒液、鎮痛剤
・タオル、綿棒、はさみ、手袋 - その他
・ナイフ、ハサミ、はさみ、マルチツール
・地震対策用の家具固定具
・防災用具を入れるバッグやケース
これらのグッズは、災害時に必要な物資を備え、自分や家族の生命や安全を守るために重要です。定期的に点検し、必要なものが備えられているかを確認することも大切です。
防災グッズの購入
防災グッズを購入するには、以下の方法があります。
- ホームセンターやドラッグストア、100均、バラエティショップ、家電量販店などで購入
– これらの店舗では、防災セットや非常食、携帯トイレ、ヘルメットなどの防災グッズが販売されています。
– 自分の必要なものを選んで購入できます。 - インターネットで購入
– 楽天市場やアマゾン、ミドリ安全などのオンラインショップでは、防災グッズの種類や価格が豊富に揃っています。
– 自宅に届けてもらえるので便利です。
防災グッズとは、地震や台風、洪水などの自然災害に備えて、生き残るために必要な備品や用具のことです。
これらのグッズを備蓄しておくことで、災害時に必要な物資が手元にあるため、避難生活をより快適に過ごすことができます。また、電気や水道が止まってしまった場合にも、ラジオや懐中電灯、水やトイレットペーパーなどがあることで、不安や不便を解消することができます。
防災グッズは、日頃から点検や交換を行い、常に準備しておくことが大切です。また、家族全員が防災グッズの場所や使い方を把握しておくことも重要です。